コラーゲン注射とケミカルピーリング
シワやたるみの原因となるものに、皮膚内のコラーゲン量の低下が挙げられます。コラーゲンは年齢と共にその量が減少していき、皮膚が乾燥したり肌の弾力がなくなってしまうのです。
「コラーゲン注射」は、すでに作られてしまったシワにコラーゲンを注入して、シワの溝を盛り上げることでシワを消す他、肌の弾力やハリも復活させることが出来ます。
コラーゲン注射に使用されるコラーゲンには2種類のものがあり、仔牛の皮膚から精製して作ったものはヒューマンコラーゲンと呼ばれ、脂肪吸引などによって自分の体から摘出したものはオートコラーゲンと呼ばれています。
これらの注射剤には痛み止め成分が含まれているため、目の周りや唇といった皮膚の柔らかい場所の施術に適しています。注入されたコラーゲンは、およそ半年程度で体内に吸収されるため、その効果は永続的なものではありません。
「ケミカルピーリング」は、肌の古い角質をはがれやすくするために、その人の肌に合った濃度の酸性の薬剤を塗る方法です。
ケミカルピーリングは、ニキビやくすみ、シミなどの治療に適していますが、肌の古い角質をはがして新しい皮膚にするということから、開いた毛穴や小じわの治療にも効果的となります。
治療は２週間程度空けて５～６回行われますが、イオン導入などを併用するとさらにその効果も高くなります。また、使用する薬剤の濃度によって、そのダウンタイムも異なってきます。施術後は紫外線対策も大切です。